休憩中のセミさんと猫さんに可愛がられる私

サルエルパンツを手洗いし、庭に干す。

倉庫に洗濯バサミを取りに行ったら、

バタバタバタッ

何かが地面でうごめいた。

セミだ。

慌てるように飛び去ってゆくセミさん。

倉庫の上には杏の木がある。

セミって木に留まっているイメージなのだが、

私は杏の木下の地面でよくセミと出くわす。

地面で休んでいたのだろうか。

蝉がビックリ

私もビックリ

蝉で思い出すのは、昔実家で飼っていたキジトラの猫のこと。

兄が拾ってきて、実家に置いて行った華奢(きゃしゃ)な仔猫。

きたばかりの頃は、御座敷(おざしき)の隅っこが定位置で、

私や家族を見ると

小さな体を膨らませ、威嚇ポーズのまま全力で斜めに走り去ってゆく姿が可愛い仔だった。

普段は父と過ごしていたが、半年くらいして就寝時になると、私のところへやってくるようになった。

ただ、寝支度をしている間、別に後をついてくるわけでもない。

私がベッドに入って寝入りかけたところを見計らいやってくるのだ。

ドアが閉まっていると、カシャカシャとドアを引っ掻き「開けて」と催促する。

だったら私が部屋に入るときに一緒に来ればいいのにと思うけれど、

猫は自由だ。

ドアは開けて寝ることにしていた。

当時はサンルームが私の部屋だったので、夏の夜は涼しく過ごせるが冬は外気とほぼ変わらない温度になる。

それでもこの猫は私と一緒に寝ようとするのだ。

寒いだろうに。

ある夜、苦しくなって目が覚めると、

頭上を猫が覆っていた。

ある夜、苦しくなって目が覚めると、

猫が胸の上で眠っていた。

寝ぼけて力の入らない体で猫を払いのける。

この仔は雄だったけれど、ある時私より大人になり、

私のことを「放っておけないヤツ」だと認識したのか母性が芽生えたらしい。

毛繕いだってしようとしてくれた。

ありがとう、でも君の舌は痛いのよ。

頭ならいいよ、と差し出していた気がする。

ある時庭に出たら、猫が蝉を捕まえて持ってきてくれたこともあった。

私の前に蝉をおき、

「はい、どうぞ。お食べなさい」とでも言わんばかりに

キラキラとした眼でこちらをまっすぐ見て「ニャー」と鳴く猫。

固まる私。

蝉が逃げようとするので、猫はまた「ニャーっ」と鳴きながら捕まえて私のところに戻ってくる。

「せっかく捕まえてきたのに、どうして食べないの?」

というような愛らしい表情で鳴く猫に

蝉が苦手だなんて言いにくいのなんの。

そんな昔のことを思い出す夏。

可愛がってくれて、ありがとう。

朝靄のおさんぽ

また目覚ましをかけておくのを忘れてしまった。

あたりに耳を澄ませてみると、蝉はまだ鳴いていない。

よし、と起き上がり時計を見ると、5時50分。

よかった。

昨夜のストレッチのおかげか、

長い夢は見たけれど、途中起きることもなくぐっすり眠ることができた。

窓の外を眺めようとサンルームまで出ると、窓が半分開いていた。

昨日熱を逃がそうと思い、両端を開けてそのままだったようだ。

雨が降ったわけではないが、床が湿っていた。

コップに浄水を注ぎ一杯、野菜ジュースも少し飲む。

ちょうど6時を回った頃、蝉が鳴きはじめた。

1週間の命を一心に生きている音。

外へ出ると、なんだかいつもと違う様子。

遠くの山が白く見える。雪が降ったわけでもないのに、なんだろうと観察してみる。

いつもよりひんやりした空気、10m先の景色もうっすら白みがかっている。

朝靄(あさもや)か。

早いな。

秋がはじまりかけている。

スマホなし生活がはじまり1週間が経った。

思ったよりもいいペースで一日を過ごせているように思う。

急げなくはなったけれど、きちんと準備をするようになった。

オーバーワークも減るだろう。

スマホを使わない期間も利用料は払っているわけだけれど、

格安SIMにしておいてよかったと思う。

電話もほとんど使わない、普段連絡をとる人もそういない。

Instagramで十分だ。

スマホを何に使っていたかと考えてみると、ほとんどが調べ物とSNS

メール、あとは健康管理と語学学習だった。

前3つはパソコンでもできることだし、

後者ふたつは、朝夜のおさんぽとプライムのドキュメンタリー鑑賞に置き換えた。

おさんぽが物足りなくなったら、今度はプールに歩きに行こうかと思っている。

水中ウオーキングからはじめて、少しずつ泳ぎも加えていこうかなと。

一往復できる自信もないし、たぶん脚がつるだろう。

スポーツセンターは火曜日がお休み。私は水曜日がお休み。

毎週水曜日の朝一番、クロスバイクで出かけて行って、

1時間弱ゆっくり歩いて、泳いで、ゆったり帰ってくる。

週一からはじめて、余裕ができたら回数を増やして……。

そんなことを考えてみたけれど、

考えただけでお腹いっぱいになってしまったので、今日はここまで。

ジャンプシュート

全力疾走

風も走る

キュキュッと踏み込み

膝にためるエネルギー

ソールに跳ね返し

上昇する

視線先のリング

ボールは手の中

飛び上がるディフェンス

君は知らない

無音の世界

下降をはじめ

解き放つループ

次の24秒がはじまる

まるまったタオルケットにヒグラシ

蝉の鳴き声で目が覚める。

なんだか暑いぞ。

目覚ましをかけ忘れた。

7時は回っているだろうか。もしかしたら8時かも。

膝を抱えて腰のストレッチ

ゆっくり寝返りを打ちチャイルドポーズに入る。

ゆっくり呼吸

上体を起こしてベッドの脇に脚を向けベッドから降りる。

のっそりと起きて時計に目をやると6時半だった。

以前は7時に鳴きはじめていた蝉が今は6時過ぎから鳴いている。

カーテンを開け朝の支度をする。

なんだか首が強張(こわば)っている。

タオルケットがまんまるに丸まりベッドの壁際に止まっているところを見ると、

タオルケットをお腹に抱えまるくなって眠っていたらしい。

相当まるまってたな、私。

部屋の1/8の壁際のスペースに壁に向かいうずくまって眠っている自分を想像する。

「寝る前もストレッチすればよかった」そう思いつつ

首の後ろに手を当てゆっくりとほぐしてゆく。

今朝のさんぽは生暖かい風の中、ゆっくり歩き軽く汗をかいた。

今日の太陽は黄色い。

お昼過ぎに冷たいシャワーをかかりたいと思う。

小鳥の囀(さえず)りをかき消すように蝉が鳴いている。

フランスではバカンスを象徴する縁起のいい音らしいけれど、

ジンジンジンと鳴く蝉は一体何ゼミなのだろう。

蝉の種類も私が知っているだけで四種類くらいはあるけれど、

ミーンミンミンミンミンミンミンミーン……。

ツクツクホーシ・ツクツクホーシ……。

カナカナカナカナ……。

それぞれ、ミンミンゼミ、ツクツクホウシ、ヒグラシとどれも蝉の仲間のようだ。

ヒグラシは早朝や夕方の涼しい時間に鳴いている。

私はこの音が好きだ。

凪(なぎ)のあとの透明な鳴き声とともに一日の余韻(よいん)を味わう。

羽を広げ、風に乗る。

6時半すぎ起床。寝苦しい夜だった。半乾きの髪のまま寝入ってしまい、髪の毛がふわふわしている。

着替えて朝の支度をして散歩へと出かける。

夏休みに入っているからか、7時をすぎても人通りは少ない。

いつも通りのコースを歩いて公園に差し掛かった道で、鳥を見かけける。

いつもは忙(せわ)しく羽を羽ばたかせている鳥を見かけるけれど、今日は羽を広げてゆったりと飛んでいる。なんの鳥さんだろうかと見上げるけれど、識別(しきべつ)できない。

グライダーのような羽を目一杯広げ、鳴き声をあげるでもなく、ただ静かに風に乗って移動している姿を追い2羽の鳥と公園にたどり着いた。

下降し始めて羽ばたく姿を見てようやく、ツバメだということがわかった。

そろそろアフリカ大陸に帰るのかな。

音のない世界から一変、セミの鳴き声が徐々に大きくなり大合唱を背に公園の階段を駆け降りる。

そして、朝のコップ一杯のお水を飲むのを忘れていたことを思い出し、帰宅。

キジバトの鳴き声

6時にかけた目覚ましはまだなっていない。

手にとってみると、5時半を過ぎたところだった。

カーテンを開け、ベッドに戻ってタオルケットをたたみ、それから朝の支度をする。

窓の外の空には、どんよりと灰色の雲が広がっているのに、街と山だけは明るく照らされている。

涼しく白い太陽が街と山を黄金色に照らす ーーー

雲は流れ晴れ間が広がるだろう。

心軽くなる光景だった。

公園に差し掛かるころ、上の方から「ぶぶぶぶっ」という音が聞こえた。

見上げると、電線にキジバトのつがいが留まっている。

キジバトは鳴き声が好きだ。

「ボ」と「ポ」のどちらでもないちょうど真ん中あたり

と、見せかけて実は濁音(だくおん)でも半濁音(はんだくおん)でもなくむしろカタカナで表すほど硬い感じの音ではない、ひらがなの「ほ」 なのかもしれないけどやっぱり「ぼ」という感じの音色。擬音語はカタカナで書くもんだよって言われたって、これはひらがなで著(あらわ)したいくらいに柔らかく聴こえる音なのだ。

せんぷう機の前で「あー」って言った時に音が揺れたときのゆるい濁音。

まぁ、あえて平く表すなら、

「ぼーぼー、んぼっぼー。ぼーぼー、んぼっぼー。」

キジバトのお決まりの鳴き声と、

飛び立つときの「ぶぷーんっ」という鼻から抜けたような音と軽やかな羽音が好きでたまらないので、キジバトを見つけると嬉しくなる。

で、そのキジバトのつがいの話に戻るが、今朝は片方が「ぶぶぶぶっ」と鳴いている。

一方が電線の上をツツツーっと移動すると、もう一方もてててっと寄り添い毛繕い。

そしてまたツツツーっと移動して、てててっと寄り添う仲むつまじい雰囲気。

お互いの愛を確認中。

そんなキジバトを見上げる朝のひととき。

今日は月曜日。

機種変更か修理か、黒シャツか白シャツか

スマホの画面が割れてしまい、保険にも入っていなかったので、修理するより機種変更を選んだ。予約していたお店に向かう前、自宅で検温したら「37.3℃」の表示が出た。

平熱が36.8℃から37.2℃なので、少し運動すればそれくらいにはなるかなと思いつつ

念のためもう一度測ったら、「37.5℃」になっている。

念には念を押して両脇で測ってみる。

「38.6℃」

やっぱり熱がある。首の後ろが熱くなっていた。

野菜ジュースを飲み、氷水を飲み、扇風機の前で放熱しながら熱を測ったけれど下がらず、バスの時間にも間に合わなくなったので、お店に電話をして予約をキャンセルしてもらった。

朝の散歩へ行き、ルーティンをして、洗濯物を干して出かける準備をするつもりだったが、時間がズレて少し急いでしまった。洗濯物はサンルームに干している。

お腹が弱いという意識がまだあって、日焼けも避けたいので夏でも厚着をしてしまう。お腹が冷えないように、半袖の下着に黒いTシャツを着ていた。ゆったりとした長いズボンも濃い色だった。

どうも熱中症の一歩手前だったらしい。体に熱がこもっていた。

以前も同じことがあった。歯医者さんの時だ。

外出はあきらめて短パンに履き替え、黒いTシャツを脱いで、キャミソールで過ごしたら、30分ほどで熱が下がった。

機種変更より、修理なのかな。

もう少しスマホのない日々を味わってみようと思う。

鹿さんも通勤中

今朝は6時半起床。

アナログの目覚ましは出かける準備をする時間に合わせていたので目覚ましもならず、

カーテンから漏れてくる光と蝉の鳴き声で目が覚めた。

母はいつものように体操をしたあと庭に出ていたようで、

洗面所にいる私に朝採れのピーマンとトマトを見せてくれた。

小さいながらも、まるッとした艶のよい野菜たち。

私はピーマンが好きだ。昔ながらの苦いピーマンだとなお嬉しい。

ピーマンはいつも種ごと調理していただく。

種にはカリウムが含まれているので、体の循環を助けてくれ、熱中症の予防にもなると聞いて以来そうしている。

今日も暑くなりそうだ。

野菜を見せにきた母が、私のスマートウォッチを買うという。

昨日、iPhoneユーザーの母に私が持っていたスマートウォッチをペアリングして、使ってもらっていた。

最初につけた時は、重いとかなんとか言っていたのだけれど、「まぁ、使ってみてよ」と、1日を過ごしてもらった。

いつも通り過ごして、ここ数日の日課の夜の散歩にも一緒に出かけ、運動記録の測り方も紹介した。

そして今朝、そう言ってきた。

母は、体操の時間をスマホが教えてくれるようアラームを設定しているのだけれど、スマホが2階で鳴っていて、母は1階にいて、アラームが鳴りっぱなしというケースが多い。

でも今日は、庭に出たまま、スマートウォッチでアラームの操作ができた、と喜んでいた。

必要な人のところへようやくたどり着いたようだ。

いつもより遅めの朝の散歩に出る。

セミの鳴き声は大きくなり、通学中の生徒も見かける時間帯だ。

法面(のりめん)の方で音がしたので見上げると、鹿さんが2頭見えた。

斜面に生えている草を食(は)んでいるところはよく見かけるが、今日は平らなところを走っていた。鹿にも向かうところがあるようだ。どこへゆくのだろうか。

鹿が草木の間を走るその光景と音が妙に耳に残る。

鹿が走っていった方向には階段があるのだが、鹿はそこを飛び越えて移動するのだろうか。

水を飲みにいったのだろうか。

気になる。

想像し始めると止まらなくなり、今日はいつもの半分の距離で足が家に向いてしまった。

アサガオは今日も咲いている。